科目名:「情報ネットワークと経営戦略(事例研究)」教員名:「杉浦彰彦」単位:「2」

本文:
科目名 情報ネットワークと経営戦略(事例研究)
担当者名 杉浦彰彦
教科書 杉浦彰彦 "IMT−2000携帯電話通信技術ガイド" リックテレコム

講義概要
 今日、経営のグローバル化とリアルタイム化が不可欠なものとなり、多くの企業では経営戦略として情報ネットワークの導入を進めている。本講義ではマルチメディアネットワークの導入により実現された各種ビジネスモデルの事例紹介と、その中核となる情報ネットワーク技術について詳解する。

講義計画
週 テーマ及び内容

1 ネットワーク社会の現状
本講義の概要、ネットワーク社会の現状と課題、マルチメディア産業の動向などについて理解する。

2 インターネットの現状
ネットワーク社会の中核であるインターネットの状況、世界の動向、日本の状況などを理解する。

3 マルチメディア情報通信の現状
音声、映像などのディジタル化とネットワーク通信を実現するマルチメディア情報通信技術を理解する。

4 モバイルインターネットの現状
iモードを例に携帯電話などを用いたインターネット接続とモバイルマルチメディアを理解する。

5 次世代携帯電話ビジネス
IMT-2000次世代携帯電話における新しいビジネスモデルと世界の次世代携帯電話ビジネスを理解する。

6 次世代ディジタル放送サービス
ディジタル衛星/地上/ケーブル放送の現状、今後の展開、放送ビジネスモデルについて理解する。

7 モバイルマルチメディアの導入
モバイルインターネットを積極的に業務に導入することで能率化を実現した企業の実体を理解する。

8 遠隔教育ビジネス
通信教育、遠隔地教育、バーチャル大学など多様化する教育システムにおけるネットワーク導入を理解する。

9 遠隔医療ビジネス
遠隔地医療サービス、診断支援システムなど多様化する医療ビジネスにおけるネットワーク導入を理解する。

10 コンテンツビジネス
コンテンツ制作、配信ビジネスにおけるネットワーク応用と利用効果について理解する。

11 ITS(高度道路交通システム)
カーナビゲーションと携帯電話の普及により実現になりつつあるITSビジネスの実態と利用形態を理解する。

12 EC(エレクトリックコマース)
インターネット上での商品取り引き、サイバーモール、セキュリティー対策など現状と課題を理解する。

13 世界の情報産業の動向
米国を中心に進められている情報産業プロジェクトの現状と先進各国の動向を理解する。

14 情報ネットワークの将来展望
超高速ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、家庭内ネットワークなどの今後の展開を理解する。

15 定期試験

受講心得
平常点 定期試験、レポート提出、毎回の出席状況で総合的に評価する。

コンピュータの使用
マルチメディアプレゼンテーション、インターネット使用、レポートの電子メール提出など全面的に使用。

レポート,演習課題
レポート、演習課題、講義を補完する最新動向テーマを設定する。

自学自習方法
インターネット利用を前提としており、講義関連分野の社会変化に常に関心を持っていること。

参考文献
MCPC編集 "モバイルITで飛躍する先進企業" リックテレコム