マルチメディア情報通信特論
授業の目標 :授業の目的、ねらいを具体的に記載する。
近年、情報の高能率符号化技術と情報の高速伝送技術に支えられ、マルチメディア情報通信は飛躍的に進歩した。本講義では研究が進められている次世代携帯電話IMT-2000、近距離無線ネットワークBluetooth、ディジタル放送DVB等を例に、マルチメディアの基盤技術と応用を詳解する。
授業の内容 :各週で行う授業の内容、進展度合等を具体的に記載する。
1章 情報理論の基礎
1−1 情報量とエントロピー
1−2 エルゴード性とマルコフ過程
1−3 シャノンの通信容量定理
2章 情報変調と情報復調
2−1 アナログ変・復調とディジタル変・復調
2−2 有線・無線通信と同期・非同期通信
2−3 最新のディジタル変・復調技術
3章 情報源符号化と通信路符号化
3−1 情報源符号化とハフマン符号
3−2 通信路符号化とハミング符号
3−3 情報誤りと誤り訂正符号
4章
パケット伝送とネットワーク
4−1 ディジタル情報とパケット
4−2 インターネットとプロトコル
4−3 レイヤ構造とマルチメディア情報通信
5章 音声情報圧縮とディジタル携帯電話
5−1 音声信号の特性と統計符号化
5−2 音声の生成機構と生成源符号化
5−3 先進各国のディジタル携帯電話方式と次世代方式
6章 近距離無線接続とホームネットワーク
6−1 ラスト10m問題と近距離無線接続
6−2 ディジタルメディアとホームネットワーク
6−3 マルチメディア情報通信技術とBluetooth
7章 画像情報圧縮とディジタル放送方式
7−1 画像信号の特性とNTSC
7−2 ディジタル画像圧縮技術
7−3 先進各国のディジタル放送方式と次世代テレビ
8章 マルチメディア情報通信の応用
8−1 ホットスポット
8−2 モバイルインターネット
8−3 ITS高度道路交通システム
概ね各章の内容について中心に各週の授業を構成予定(1〜4章:基盤技術、5〜8章:応用)
到達目標 :到達すべき具体的なレベル等を記載する。
マルチメディア情報通信機器の基礎原理を理解すると同時に、様々な最新技術や商品開発などについても知識を習得する。また同様に、これまでの技術展開の流れと、今後の展開を理解する能力を身につけてほしい。
関連科目等 :あらかじめ要求される基礎知識の範囲、他の授業との関連等を記載する。
学部レベルで「情報理論」「通信理論」と同等の科目を履修していることが望ましい。
成績の評価法:試験、課題レポートの配分等、評価方法を具体的に記載する。
平常点50% + 課題レポート50% にて評価予定
教科書 :使用する教科書
杉浦彰彦 "ワイヤレスネットワークの基礎と応用" CQ出版社
参考書 :主要参考書、推薦図書、参考文献等
杉浦彰彦 "IMT-2000携帯電話通信技術ガイド" リックテレコム
担当教官連絡先等:記載は任意(教官室、メールアドレス、オフィイスアワー等)
F−403 sugiura@tutkie.tut.ac.jp
その他 :学生へのメッセージ等
毎回の講義を大切にして欲しい
ウェルカムページ :http://www.mmc.tutkie.tut.ac.jp/~sugiura/
オフィスアワー :毎週木曜日12:00−13:00(休校日を除く)