<大学院用> ※必ず全項目記入して下さい。
科目名 ワイヤレスネットワーキング
教員名 杉浦彰彦
プロフィール(最終学歴、学位、研究分野)
豊橋技術科学大学大学院工学研究科知識情報工学系 助教授
(東京大学大学院 工学博士 マルチメディア情報通信)
教科書 杉浦彰彦"IMT-2000携帯電話通信技術ガイド" リックテレコム
講義概要(300字/科目体系表での位置付けを含む)
近年、携帯電話の普及にともない、情報機器のモバイル化は急速に社会に浸透してきている。本講義の前半では主に携帯電話の仕組みとワイヤレスネットワークの原理について詳解する。また後半ではiモードなどのモバイルインターネット接続を中心に、ワイヤレスネットワーク関連のニュービジネスについて解説する。さらに、利用者が急増している無線LANなどのワイヤレスネットワークについても詳解し、それらで行われているサービスや課題についても解説する。関連科目として開講予定のマルチメディアネットワーキングと合わせて受講すると、修学効果が期待できる。
講義計画
週 テーマおよび内容
1ワイヤレスネットワーキングとは
ワイヤレスネットワークの状況、世界と日本の状況などを理解する。
2ワイヤレスネットワークと携帯電話
携帯電話などで接続されるネットワークの仕組みを理解し、新しいネットワーク社会を考える。
3携帯電話接続とモバイルマルチメディア
モバイルマルチメディアの根幹をなす携帯電話について理解し、携帯電話社会の現状を探る。
4モバイルインターネットの現状
iモードを例に携帯電話を用いたインターネット接続とモバイルマルチメディアを理解する。
5次世代携帯電話ビジネス
次世代携帯電話における新しいビジネスモデルと世界の次世代携帯電話ビジネスを理解する。
6家庭内のワイヤレスネットワーク
近距離無線接続方式Bluetoothについて仕組みを理解し、新しいネットワーク化社会を探る。
7家庭内のマルチメディアネットワーク化
情報家電を例に家庭内におけるマルチメディアネットワークについて理解を深める。
8次世代ディジタル放送サービス
ディジタル衛星/地上/ケーブル放送の現状、今後の展開、放送ビジネスについて理解する。
9自動車のワイヤレスネットワーク化
ITSシステムを例に自動車周辺のワイヤレスネットワーク化について理解を深める。
10ワイヤレスネットワークのBtoC導入
ワイヤレスインターネットを積極的に導入することでBtoCを実現した企業の実体を理解する。
11ワイヤレスネットワークのBtoB導入
ワイヤレスインターネットを積極的に導入することでBtoBを実現した企業の実体を理解する。
12ワイヤレスネットワークビジネスと社会の変革
ディジタルコンテンツの配信ビジネス、プラットフォームベースのビジネス展開を理解する。
13ワイヤレスネットワークの将来展望
超高速、自律分散、家庭内ネットワークなどの今後の展開を理解する。
成績評価基準(受講心得、定期試験○%、レポート○%等客観的数値でご記入ください)
定期試験30%、レポート提出20%、平常点(数回の演習、毎回の出席状況)50%で総合的に評価する。
講義中に説明した事項を中心に試験問題が設定されている。その日の授業をその場で理解しておくことが望ましい。後日、ノートなどを参考にするよりは、講義に専念することが最も良い対処法といえる。
参考文献(5冊程度)
1杉浦彰彦 "Bluetooth技術解説" ソフトリサーチセンター
2杉浦彰彦他 "マルチメディア処理入門" 丸善(出版予定)
3小林直行"図解雑学通信のしくみ" ナツメ社
4吉村克己"iモードビジネス" 日本能率協会マネジメントセンター
5瀧本英雄"成功するBtoBここが決め手" こう書房